配 給:20世紀フォックス

監 督:ショーン・レヴィ

出演者:
ベン・スティラー
ロビン・ウィリアムズ
オーウェン・ウィルソン
スティーヴ・クーガン
ダン・スティーヴンス
ベン・キングズレー

公開日:2014年12月19日(米国)2015年3月20日(日本)

個人的評価★★★★☆ (4.0)

・ストーリー

時は1938年。エジプトの砂漠にて、考古学チームが地面に大きく開いた穴の底から遺跡(墓)を発見する。その中で発見した石板をチームは持ち帰ろうとするが、現地の人々から「石板を動かせば世界が崩壊する」と警告されるも、石板はニューヨークの自然史博物館へ(もちろん、この「石板」は前作・前々作でもお馴染みの「展示物に命を吹き込む石板」)。

時は経ち、現代のニューヨーク。自然史博物館では夜間警備員・ラリー(ベン・スティラー)が指揮をとり、展示物たちによるサーカスばりのディナーショーが開かれるほど有名になっていた(観客は未だにそれが剥製や蝋人形だとは疑わず、精巧なカラクリ人形や俳優だと思われている)。

華やかなショーも佳境に入り、無事に終了するかと思われたその時、石板が腐食したような青みを帯び始める。それと同時に展示物の挙動や行動がおかしくなり、遂には観客席の中で暴れまわり、ショーは一時パニック状態になってしまう。

最初は何故このような事態になってしまったか理解できないラリー。するとエジプト王の息子(の元ミイラ)であるアクメンラーのアドバイスの下「石板の腐食に関係があるのでは?」と考えた。石板が発掘された場所にカギがあると確信したラリーは石板を発見した人物を探し探し求めるが、その人物とは石板発掘時に考古学チームメンバーの息子だった前任の自然史博物館警備員・セシル(ディック・ヴァン・ダイク)であった事を知る。

セシルからの情報により「石板の元の持ち主はアクメンラーの両親であるエジプト王だった事」「そのミイラはロンドンの大英博物館へ運ばれた事」を知ったラリーは、石板の秘密と腐食を止める方法を探るべく大英博物館へと向かうのだが…。

・私の評価

またまたスケールアップしましたね(笑)物語冒頭のエジプトの遺跡発掘のシーンでは「こりゃインディ・ジョーンズか!?」と思えるほど^^。一作目の中盤までは深夜に動き出す展示物を、館長や来館者の目から隠すように尽くしたラリーですが、その終盤から二作目へと段々大胆に人目にさらしていく様も楽しい(と言っても館長や来館者はカラクリ人形かモノマネ俳優だと思っているが)。

また、今回は新たにネアンデルタール人の展示物・ラーが加わりますが、これがラリーそっくりの顔。これが館長発案のシャレで作られたというのだからマジ笑えました(演じているのはベン・スティラー本人です(笑))。ラーはラリーを父親と勘違いし、甘えようするし本当の息子であるニック(スカイラー・ギソンド)に嫉妬するほどラリーを溺愛しています。行動もラリーの一挙手一投足を真似ようとして彼にウザがられますし、やる事なす事マヌケだらけですが、物語後半ではカッコ良く愛らしい姿を見せる場面も(泣けるぐらいラリーに従順で、私はホントに泣いてしまいました)。

今回の舞台となったロンドン・大英博物館では、また新たに大勢の展示物が登場しますが、そのキャラクターがまた全部楽しい^^。一作目から通して総勢かなり多数のキャラクターが登場しましたが、その全てのキャラが個性的で被らないというのも視聴者を飽きさせないポイントの一つとなっているのではないかと思います。警備員・ラリーが主役なのは間違いないのですが、特に自然史博物館時代から競演している展示物一つ一つ(一人一人!?)のどれが欠けても面白さが半減してしまうと思えるほど、皆が皆重要な存在なんです。

本作も過去の二作品同様、大人が観てもご家族皆さんで鑑賞しても楽しめる一作だと思いますョ^^

追伸①:

作中には特別出演として一瞬だけヒュー・ジャックマンとアリス・イヴが本人役として出演しています。特にヒュー・ジャックマンは私が大好きな「X-MEN」シリーズの「ウルヴァリン」を模したポーズを(一瞬だけですが)キメてくれて正直トリハダものでした(嬉)。

追伸②:

セオドア・ルーズベルト(展示物)を演じたロビン・ウィリアムズと元警備員のガス役を演じたミッキー・ルーニーは、本作を最後に他界致しました(ロビン・ウィリアムズは声優として出演を除いては本作が最後のようです)。特にロビン・ウィリアムズに関しては、これまでコメディや感動モノなど様々な作品を拝見させて戴き、心潤わさせてもらいました。心よりご冥福をお祈り致します。