配 給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ

監 督:ブラッド・バード

出演者:
ジョージ・クルーニー
ヒュー・ローリー
ブリット・ロバートソン
ラフィー・キャシディ
ティム・マッグロウ
キャスリン・ハーン
キーガン=マイケル・キー

公開日:2015年5月22日(米国)2012年6月6日(日本)

個人的評価★★★☆☆ (3.5)

・ストーリー

1964年、ニューヨーク万博博覧会の発明コンテストへ参加しようと会場へ乗り込んだ少年フランク・ウォーカー(トーマス・ロビンソン(少年時代))。彼は自作のランドセル型飛行装置「ジェット・パック」を持参して参加を求めたが、受付のデイビッド・ニックス(ヒュー・ローリー)に色々と質問責めにあい、門前払いを食らってしまう(ニックはフランクがまだ少年ということで、そんな高度な製品を作れる訳がないとタカをくくっていたのだろう。時代も時代だけに…)。

丁度その時、ニックとフランクのやりとりを見ていた少女アテナ(ラフィー・キャシディ)はフランクに謎のピンバッジをそっと手渡した。そのピンバッジには「T」と刻印されており、これが未来都市「トゥモローランド」への招待状となる。フランクはアテナとピンバッジに導かれるがまま、「トゥモローランド」へと旅立った…。

そして現代。アメリカ航空宇宙局(NASA)にてロケット打ち上げのエンジニアを務めるエディ(ティム・マッグロウ)を父に持つ少女ケイシー・ニュートン(ブリット・ロバートソン)の下にも例の「謎のピンバッジ」が届き、彼女も「トゥモローランド」へと導かれる。自分が何故この別世界にいるのかも分からないものの、当時のフランクと同様にアテナに導かれるがまま行動を共にする。

そしてケイシーが辿り着いた一軒の家。そこには大人になったフランク(ジョージ・クルーニー)が住んでいた。

互いに初対面のケイシーとフランクは、当初は引き合わされた理由も分からぬままだったが、アテナの導きにより次第に壮大な計画の主人公へと成長していく…。

・私の評価

この映画、最初は主人公と思われた少年(フランク)が物語冒頭でトゥモローランドへ旅立ったまま、すぐに現代のシーンへと切り替わりケイシーが中心となってストーリーが進行してしまうので、「冒頭のシーンの意味は何!?」と戸惑ってしまいました(汗)

もちろん、物語中盤からは「フランクとケイシーが引き合わされた訳」も分かってきて納得。…まぁ、これまでも物語の時代構成が前後する作品は多数観てきたので慣れてると思っていたのですが、この作品は「イイ意味で」期待を裏切られた映画と言えるでしょう(笑)。

しっかし、この作品展開がえらく速いし、VFXの技術、発想が全てド肝を抜く内容ですので、物語を全て理解するのは一回観るだけでは難しいかも(私だけ!?(汗))。

ディズニー作品という事で親子揃って鑑賞するのも結構ですが、内容的には小さなお子様にはチョイと難しいかな!?…という印象(トゥモローランド自体の町並みや登場するキャラクターなどは、いかにも「未来都市」ですので視覚的にはお子様にも楽しめるかもです^^)。

また、少年時代のフランクは「やんちゃでオッチョコチョイ」「好奇心旺盛」「天才的発明家」で可愛らしいイメージだったんですが、大人になった彼を何故マッチョで女性にモテモテのハンサムイメージであるジョージ・クルーニーが演じたのか最初は良く分かりませんでした。でも彼って、よく考えたら作品によって「知的」「冒険家」「人情深い」役も卒なくこなす名優なんですよね^^…物語が進むに連れて違和感が無くなってきました(笑)。

この作品の総評(あくまで私見)としては「お休みの日に何も考えずに鑑賞できる分かりやすいアクション作品」とは言えませんが、少し深いストーリーのSFものをジックリ観たい方にはかなりおススメですね♪

追伸:

主人公の少女ケイシー・ニュートン(ブリッド・ロバートソン)の日本語吹替えは女優の志田未来さんが担当しています。吹替え版が好きな方はそれもチェックしながら鑑賞するのも楽しいと思います^^