配 給:ワーナー・ブラザース

監 督:ナンシー・マイヤーズ

出演者:
ロバート・デニーロ
アン・ハサウェイ

公開日:2015年9月25日(米国)2015年10月10日(日本)

個人的評価★★★★☆ (4.0)

・ストーリー

ニューヨークでファッション通販サイトを運営している女社長のジュールズ(アン・ハサウェイ)は、短期間で会社を拡大させることに成功し公私ともに順調な毎日を送っていた。

そんな彼女の会社にシニア・インターン制度で採用された70歳の老人ベン(ロバート・デニーロ)がやってくる。

若者ばかりの社内で当然浮いた存在になってしまうベンだったが、いつしか彼はその誠実で穏やかな人柄によって社内の人気者になっていくのだった。

一方その頃、ジュールズには公私ともに大きな問題が立ちはだかっていた。

双方において大きな決断を迫られた彼女は、誰にも自身の気持ちを打ち明けることができず苦しい日々を送っていたが、そんな彼女を救ったのは他でもないベンだった。

ベンの温かな励ましを受けていくうちに、いつしかジュールズも彼に心を開くようになっていく。ベンの言葉から勇気をもらったジュールズは、目の前に立ちはだかる数々の難問に立ち向かっていく決意をする。

・私の評価

まず、この作品はアパレル系事業がメインという事とお洒落女優アン・ハサウェイが主役を勤めるという事もあって「女子が好き」系の映画として取り上げられる事が多いようですが、そんな事はありません。

ジャンルを問わず映画を愛する全ての方々に観て戴きたい作品です。

ハサウェイの脇を固める名優ロバート・デニーロ演じる老人「ベン」は、どこにでもいるような「優しいおじいさん」的な役どころですが、昔ながらの職人気質な面を持ち合わせる部分も。

合理的に会社をきりもみしようとするも人付き合いがうまくできない若い世代と、職人気質ながら若い人たちの考えや態度を理解・抱擁できる老人。

この作品は、若い世代と古い世代が一緒に働く空間の方へ是非とも観て戴きたい。どんなに頑張っても、若い方々と中高年では考え方・仕事の仕方・会話・笑いのツボなどが合わないのは当然です。

この作品を観れば「無理をしないで異世代の人達と向き合える」方法が見えてくると思います。

また、この作品は特にクライマックス・シーンがある訳ではありません。

淡々と日常が続いていく訳ですが、その中でチョコチョコと起きるプチ・ハプニングがより現実的に感じられ、それらを解決していく様がなんか「ホッコリ」としてしまいます。

とにかく映画好きな方全般に観て戴きたい作品です。