配 給:20世紀フォックス
監 督:ショーン・レヴィ
出演者:
ベン・スティラー
ジェイク・チェリー
キム・レイヴァー
ロビン・ウィリアムズ
公開日:2006年12月22日(米国)2007年3月17日(日本)
個人的評価:★★★★☆ (4.0)
・ストーリー
失業中の中年男・ラリー(ベン・スティラー)は、何の仕事をしても長続きしない頼りない存在。離婚した元妻・エリカ(キム・レイヴァー)と暮らしている息子のニッキー(ジェイク・チェリー)から、仕事を探すよう諭されたラリーは、職業斡旋所に行き、そこで自然史博物館での仕事を紹介される。
仕事内容は夜間警備員という名目だったが、それは通常の警備の仕事とは異なるものだった…。
・私の評価
この作品が公開されたのはちょうど10年前の2007年(日本)という事ですが、内容が老若男女問わず楽しめる仕上がりのコメディという事で、当時はご家族連れで劇場へ出かけた方も多いのではないでしょうか。
この作品、先に結論から申し上げますと「非常に面白い!!」と感じました。
私は(恋愛モノを除いて)ジャンルを問わず鑑賞する方ですが、主にアクション、SFモノがメイン。だからと言って高度なVFXやド派手なアクションが観たいだけという事では無く、内容(出演者のバックグラウンドやストーリー展開・時代背景など)も重視します。作品に対する感情移入の度合いに関わり、その作品が楽しめたかどうかの指標になる為です(あくまで私の主観ですよ!(- -;))。
この「ナイト・ミュージアム」に関しては、VFX・内容ともに楽しめました。VFXは「博物館の化石やミイラ・フィギュアなどが深夜勝手に動き出す」というテーマである以上、物語の大半で活用されています。思い思いに(勝手気ままに)行動する展示物はそれぞれキャラクターが際立ってて楽しく、特殊技術面も秀逸。特に初見で凶暴に見えたT-REXの化石が、実は…(ネタバレになりますので伏せますね(笑))…なシーンは思わず大笑いしてしまいました。
ストーリー展開に関しても、最初はダメダメだった主人公が段々廻りのキャラクター達をまとめ上げるさまや、悪役がまさに「悪役」らしく振舞ってくれた事で視聴者側も「憎たらしい~っっ><」と感情移入し易かった点、テンポ良く物語が進んだ点なども含め、物語終盤に近づくにつれ段々とテンションが上がっていき時間を忘れて観終える事ができました(ちなみに悪役の方々も、最終的には憎めないキャラになってしまいます^^)。
この「ダメダメだけど仲間思い」の主人公にベン・スティラー、その脇を固める紳士で騎士(でも照れ屋)の展示物役(蝋人形)にロビン・ウィリアムズを配役したのも各俳優のイメージ通りのキャラですごく良かったと思います。早く2作目・3作目をレンタルしてきたくウズウズしてますね^^。
久しぶりに「どなた様にもおススメできる作品」に出会えた気がします(喜)^^
追伸:
エンディング間近に流れるアースウィンド&ファイアの「セプテンバー」に合わせて展示物キャラが皆で仲良くダンスするシーンは必見です。エンドロール時にもオマケ動画(というかストーリー的に結構重要な”オチ”動画)がありますので視聴する際は最後の最後まで観て下さいねぇ^^。