配 給:ユニバーサル・ピクチャーズ(米国)東宝東和(日本)
監 督:ブレット・ラトナー
出演者:
ベン・スティラー
エディ・マーフィー
ケイシー・アフレック
アラン・アルダ
マシュー・ブロデリック
ティア・レオーニ
公開日:2011年11月4日(米国)2012年2月3日(日本)
個人的評価:★★★★☆ (4.0)
・ストーリー
ニューヨークマンハッタンの一等地にそびえ立つ、全米一の最高級マンション「ザ・タワ-」。
タワーの管理マネージャーであるジョシュ(ベン・スティラー)にとって、最上階のペントハウスで優雅に暮らす大富豪アーサー・ショウ(アラン・アルダ)は、憧れの存在だった。
しかしある日、20億ドルの横領疑惑でショウはFBIに逮捕されてしまう。しかも、ショウはタワーの従業員の年金までも横領していた事実が判明する。怒りに燃えるジョシュは、幼馴染の泥棒スライド(エディ・マーフィー)を誘って、マンションの従業員などの仲間とともにショウから金を取り返そうと考える。
・私の評価
一言で言うと、これは「楽しい作品」。
「ナイトミュージアム」シリーズで生真面目ながらコミカルな演技を見せるベン・スティラーの好演が楽しい。無茶な作戦を大真面目に取り組むその姿は、「ナイトミュージアム」のイメージさながらと言っていいと思います。
この手の作品は、「憎まれ役」と「正義の味方」のパーティションがハッキリしているか否かで痛快さが変わってくると思いますが、この作品はその区分けがしっかりとられているので、エンディングまで飽きずに観ることができる。
チョイとネタばれになりますが、物語終盤、屋上のプールからフェラーリ(実は金塊のフェラーリ)が出現するシーンからショウに年金を騙し取られたマンションの従業員にそれらのパーツが贈られるシーンまでの流れは「圧巻」そして「痛快」です。
…と、まぁ作品を観ていない方にはチンプンカンプンな感想になってしまいましたが、「ムシャクシャしてる方」「スッキリした気分になりたい方」に是非ご覧いただきたいコメディー映画ですね。
ただ、コメディー映画の雄「エディー・マーフィー」があまりパッとしない役どころだったのが多少気になりますが…作品としては全体的にまとまっていたので、そこはご容赦を。だって、「ビバリーヒルズ・コップ」や「48時間」などであれだけコミカルで最高な演技を見せられたら、主役級の役どころを期待してしまいますものねぇ~(笑)。
追記:
裁判所のシーンでの警備員役の男性が、1990年代「ニュージャックスイング・ラップ」というジャンルで名を馳せた「HEAVY D & THE BOZ」のラッパー「HEAVY D」だった事にお気づきでしたでしょうか!?
オールドスクールヒップホップ好きな方はその辺も気を置いて観ると更に楽しい映画ですよ♪