・洋画を鑑賞する際の「吹き替え」と「字幕」の選択肢について
レンタルDVDを鑑賞する際、「日本語吹き替え」と「日本語字幕」で悩む事が多々ある。
これまで映画館で鑑賞する際は、役者の生の声と臨場感を堪能する為、常に「字幕」を選択してきた。
…少々カッコつけて字幕を選択している感は否めないが、後付けされた吹き替えの音声は、どうしても距離感(音声と役者の立ち位置の差など)や臨場感に違和感を覚えてしまうからだ。
また、自宅でDVDを鑑賞する時間は大抵夜中が多いのだけど、ヘッドホンを付けて鑑賞する事が煩わしい私は、どうしてもボリュームを絞った状態での視聴になってしまう為、吹き替えだと台詞が聞き取れなかったりする事もある。
そういう意味も含めて、これまでは映画館でも自宅でも「字幕」を選択してきたのだけど…。
最近は「日本語吹き替え」に心が動きつつある。
その理由の一つは、「翻訳された台詞」の内容である。
日本語の字幕は実に翻訳スキルが高く、(世界的に見ても)役者が言いたい事や物語の流れをスムーズ且つ的確に表現しているらしい。
しかしながら、画面上に一回で表示される字幕は、視聴者の読む速度を邪魔しない為に最大文字数が制限されている。
つまり、限られた文字数で観客に台詞の内容を伝えるため、実際に役者が喋っている台詞の内容がかなり簡略化されている事も多々あるのだ。
もちろん、全体的な物語の流れとしては伝わってくるので、簡略化されようが構わないのだけど…。
それは「吹き替え」に関しても同様。役者が話す口パクに合わせて翻訳された日本語を喋るのだから、うまく尺を合わせた内容にしないとズレが出る。
つまり、「字幕」でも「吹き替え」でも原版に忠実な翻訳がなされている訳ではないし、どちらにしてもストーリー展開に支障がない(むしろストーリー内容を重視した)翻訳になっているのだから、どちらを選んでも楽しめるのでは!?…と最近は思えてきました。
吹き替え版だと映像とストーリーに集中出来ますし^^
そして、「吹き替え」に心が動きつつある理由がもう一つ。
例えば、皆さんご存知の米国テレビドラマ「24 -TWENTY FOUR-」シリーズ(2001年-2004年・米国)の主人公・ジャック・バウワー(キファー・サザーランド)の声。
私は日本でのテレビ放送が始まった時点が入り口でしたので、名声優・小山力也さんの声が非常にしっくり来るんです(キファー本人の声は、思ったよりキーが高い気が…)。
また、同じくかなり古い米国テレビドラマ「ナイトライダー」シリーズ(1982年-1986年・米国)にナイト財団の責任者として活躍したデボン・シャイヤー(エドワード・マルヘアー)の吹き替えは中村正さん。
「チャーリーズ・エンジェル」シリーズでエンジェル達の影のボス、チャーリー・タウンゼント(ジョン・フォーサイス)の吹き替えを担当した人物と言えばお分かりでしょうか。
彼の中村さんの声は、どこか安堵感を覚える包容力のある暖かい雰囲気…「優しいお父さん」的な語り口と声質が特徴です。
…とまぁ、「字幕」にも「吹き替え」にもそれぞれ良い部分はある訳です。
これからは、食わず嫌いにならずに両方とも楽しめたらと思う今日この頃です♪