配 給:ブエナ・ビスタ(米国)東宝東和(日本)
監 督:M・ナイト・シャラマン
出演者:
ブルース・ウィルス
ハーレイ・ジョエル・オスメント
オリヴィア・ウィリアムズ
公開日:1999年8月6日(米国)1999年10月30日(日本)
個人的評価:★★★★☆(4.5)
・ストーリー
小児精神科医のマルコム(ブルース・ウィリス)はある晩、妻アンナ(オリヴィア・ウィリアムス)と自宅にいたところを、押し入ってきた患者のヴィンセントにやられた。
それから1年後、フィラデルフィア。妻アンナと言葉を交わすこともできず悶々とする日々を送っていたマルコムは、他人に言えない秘密を隠して生きるあまり心を閉ざした8歳の少年コール(ハーレイ・ジョエル・オスメント)に出会った。彼の秘密とはなんと霊が見えること。
彼はこの秘密を母リン(トニ・コレット)にも話せず、友達からも異常者扱いされて悩んでいた。なんとか彼を助けようと苦心するマルコム。
やがて、ふたりは心を通わせるようになり、コールはついに秘密を打ち明ける。霊は彼にいつも何かをさせたがっているというのだ。
霊が見える少年と心に傷を負った精神科医が互いに交流を通じて癒されていく姿を綴った異色のサスペンス・ホラー。
・私の評価
この作品を観る前、単純に「ホラー映画」だと思って少々敬遠していました。
私は「わざわざお金を払って怖い思いをするのはど~かなぁ(汗)」という性格(というか完全に「ヘタレ」)ですので、周りの評判に耳を傾けずに観る気もなかった作品でした。
…ですがビデオレンタル開始からしばらく経ったある日、何となく借りたこの作品を観て「衝撃」を受けました。
「ベッドの下から少女(霊)が覗いてる」などゾッとするシーンも幾度かありましたが、これは完全に「愛」と「悲しみ」の物語です。
ラストシーンではボロッボロ涙を流してしまいました。
妻であるアンナと言葉を交わす事もなかった日々、彼女の浮気を心配するマルコム(でもラストには劇的にその疑いと「言葉を交わさなかった理由」は晴れます)、少年コールと次第に心を通わせていく日々…。
これは単に「ホラー・サスペンス映画」という枠にとらわれない「ヒューマン・ドラマ」なのです。
確か劇中冒頭でマルコム役のブルース・ウィルスが「お客様へお願い。この映画のストーリーには”ある秘密”があります。これから映画をご覧になるお客様は、その秘密をまだご覧になっていない方たちに決してお話にならないようにお願いします。」と語っていたはずですが、まさに「その通り」。
私もこれ以上ネタばれになりそうな事は語りませんが、感動に飢えている貴方、怖い映画と思わずに一度観てみては如何でしょうか。