配 給:パラマウント映画
監 督:ジョン・バダム
出演者:ジョニー・デップ
クリストファー・ウォーケン
公開日:1995年11月22日(米国)1996年5月18日(日本)
個人的評価:★★☆☆☆ (2.0)
・ストーリー
娘リンと共にロサンゼルス郊外のユニオン駅に着いた会計士のジーン・ワトソン(ジョニー・デップ)は突然、警官を装った不審な男女に娘を人質にとられ、と現行知事に対するある任務遂行を強要される。
謎の男・スミス(クリストファー・ウォーケン)に言われ、終始監視されている中、ジーンは知恵を絞り、あの手この手で警備や関係者に助けを求めるも、知事の警備陣にもグループが潜り込んでいることが分かり愕然とする。
やむなくジーンは、味方は知事自身だけだと考え、協力を仰ぐため知事の部屋に侵入し、協力を依頼する。
時は刻一刻と迫り、ジーンは強要された任務を遂行しようとするが、そこには追い詰められながらもジーンが持つ物怖じしない機転と周到に張り巡らした伏線に謎の男・スミス達が徐々に追い詰められてゆく・・・。
・私の評価
この作品の監督は「ジョン・バダム」。ディスコ全盛時代の金字塔であるディスコ・ムービー「サタデー・ナイト・フィーバー(1977)」、AI搭載のコンピューターの暴走による危機的な事態をテーマにいち早く取り上げた「ウォー・ゲーム(1983)」、メル・ギブソン主演の「バード・オン・ワイヤー(1990)」など、幾多ものジャンルの話題作を手掛けてきた監督の作品だけに、期待値が大きかったのですが…。
どうも不完全燃焼気味でした(ジョニー・デップ主演という事で、余計に期待値のハードルが上がっていたのかも知れませんね(苦))。
まず、私は主人公であるジョニー・デップより名優・クリストファー・ウォーケンが出演するという事に興味がひかれたのですが、どうにもうまく彼の「良さ」がうまく引き出されていない感が…(あくまで私の主観ですよ!主観)。
クリストファー・ウォーケンはこれまでの出演作で「哀愁漂う主人公」から「冷酷な悪役」まで幅広く演じてきていて最高にカッコいい俳優の一人と思います。そして本作でも見事に悪役を演じきってはいます。
しかし、映画の尺の問題なのか、何か各役柄に入り込めないというか、バックグラウンドが見えてこないというか…。
アクションやサスペンス度が低く、明らかに先が読める展開だったため、せめて準主役でもあるスミスが如何にしてこの事件に関わる事になってしまったのか等、もう少し奥行きのあるストーリーだったら大分印象は変わっていたかと…(ですから、あくまで主観です、ハイ)。
そしてラストシーン。
あまりにあっけなく、無理やり「謎」を残したかのようなラストは、別の意味で「衝撃」でした。
…でもまぁ、作品に対する評価は人それぞれだと思いますし、私の想像力や理解力が足りなかったのかも知れません。
観る人によって色々な感想・評価に分かれるはずです。
だから映画って楽しいんですよね^^(←無理やり終了)。