「面白い映画」と「そうでない映画」の境界線

皆さんご存じの通り、和洋関わらず映画には色んなジャンルがあります。

ドラマ・アクション・サスペンス・ラブロマンス・コメディー・ホラー…はたまた、これらのジャンルが融合したもの。

どのジャンルの作品にも言えるのですが、「面白い作品」と「そうではない作品」がありますね。

私は映画評論家でもありませんし、「通」やマニアでもないので、つまんない映画だったら途中で観るのをやめればいいんだけど、「あの場面や役者のバックグラウンドがもう少し詳細に描写されていたら印象がガラッと変わっていたのに…」とか「惜しい!」と思える映画に出会うと、何故か悔しい衝動に駆られ(微妙な作品でも)ついつい最後まで観てしまいます。

「名作」と思える映画、「惜しい映画」「完全な駄作」…これらの作品が生まれる原因・違いって何なんだろう!?(あくまで主観的に)

ふと気になったので、今回はこの辺を考察してみたいと思います

まずは「配役」。

「大作」と呼ばれる映画には、豊富な資金がある為か、有名な俳優が起用される事が多いと思います。確かに資金が大きい映画はセットやCGも素晴らしく、より面白味のある作品に仕上がりそうですが…実際はそうでもないと思います。

例えば、2001年より放送された米テレビドラマシリーズ「24 -TWENTY FOUR-」。この作品は、主人公であるジャック・バウワー(キーファー・サザーランド)以外は全てオーディションによって選出されており、例え名の売れた俳優であってもオーディション無しでは起用されなかったそうです。

逆に無名の俳優を起用する事によって視聴者からは色眼鏡で観られることなく物語に没頭でき、また怒涛のスピードで展開するストーリーに、現実味とスリルを味わう事ができたかと思います。

つまり役者が有名であったり実力派であったりするよりも、例え無名であっても「その作品にマッチした配役」の方が重視されるべきでは!?…と感じるのです。

ですから、配役による映画の面白さは「関係あるけど大きくは無い」と思う程度。

確かに有名俳優がキャスティングされれば前評判は上がるでしょうが、映画全体の評価としてはハードルが上がるだけではないか!?…と思えてしまう今日この頃です。

確かに「この作品は、あの俳優だから成立した!」と思えるものも、あるにはあるのですが…。

次に「脚本と監督、そしてその他の原因」。

脚本は作品のストーリーそのものなので、根幹となる部分なのは間違いないのですが、これがその作品の「面白さ」を決定づけるものだとは思えません。

私は脚本そのものを読んだ経験が無いので憶測で考えますが、脚本はあくまでストーリー全体の流れを記したものだと思います。

内容がイマイチな部分があれば製作サイド全体と相談しながらいくらでも書き直すことは出来るはず。

ただ、製作サイドには大きく出資するスポンサーがいる訳で、それらの要望も呑んで書き直す場合もあるはず。。

予算の都合等でで尺が決まってしまっていて、割愛するシーンも出てくるであろうと思います。

「監督」の役割は撮影センスそのものはもとより、カットするシーンも決めていく事になると思いますが、そのさじ加減一つで作品の完成度に大きく関わるはずなので、そこもかなりセンスが問われる部分だと思われます。

マイナー系(小資本)の映画であればある程度自由に製作する事ができるはずですが、いかんせんマイナーなだけに露出の方法が難しく、逆にメジャー系映画(大資本)は大作になればなる程多くの会社・人物が関わってくる為それぞれの意向が反映されて表現方法にブレーキがかかり、結局出来上がった作品は「つまんない映画」にもなりかねない。

…と、色々考えていく内に映画界を憂いで応援したくなってしまう自分がいたのでした。

まぁ、十人十色で好きな映画・そうではない映画には好みがある訳で、どんな作品でも発表し続ける事で映画界の存続に貢献していると思えば全てOKですよね!

初見でつまらないと感じた作品でも、数年経って観ると「何!?この奥深さ!?」という作品もありますし…とにかく、「映画って最高ですね」♪