配 給:日本ヘラルド映画

監 督:ゴードン・チャン

出演者:
ジャッキー・チェン
クレア・フォーラニ
リー・エヴァンス
ジュリアン・サンズ

公開日:2003年8月22日(米国)2004年6月19日(日本)

個人的評価★★☆☆☆ (2.0)

・ストーリー

「メダリオン」と呼ばれる中国古代から伝わる聖なるメダルを追う闇組織・蛇頭(スネークヘッド)と、組織を追うインターポール+香港警察の物語。

闇組織のボス・スネークヘッド(ジュリアン・サンズ)は「メダリオン」を持つ謎の中国人少年を連れ去ろうと企む。兼ねてより組織を追っていたインターポール捜査官・アーサー(リー・エヴァンス)は香港警察の刑事・エディ(ジャッキー・チェン)の協力の下、少年を保護すべく現場へ向かうのだが…。

・私の評価

この作品、チョイと「ムムム(汗)」な感じです。

少年が持つメダルには「死者の蘇生」と蘇生を受けた者に「超人的なパワー」をもたらす力があり、物語半ばに命を落としてしまう刑事エディ(ジャッキー・チェン)にメダルのパワーを使う事になるのですが、発揮したパワーの表現方法(ワイヤーアクションやVFXなど)が今一チャチイんですよね。特に(蘇生され)超人になる前のエディが港のコンテナに飛び移るシーンもワイヤーアクションばればれで、「飛び乗る」というより「引っ張り上げられる」感じに見えるんです(泣)。
私は「VFX等の特殊効果の凄さ」よりも「物語の展開」「全体的な構成」などを重視する派ですので、上記の部分はあまり重視していませんが…。

全体的な内容も「ゴールデン・チャイルド(1986年・米国 / 主演:エディ・マーフィ)」を中途半端に焼き直した印象(ちなみに「ゴールデン・チャイルド」は私の中では名作です)。

キャストに関しても、(米国との合作にするにあたって)諸事情はあるかも知れませんが、外国人を起用せずにアジア人のみで構成していたら印象はもう少し違っていたかも知れません。

私は基本的にジャッキーの作品は好きです。過去のカンフーアクション中心のものやシリアスな作品、コメディものも勿論そうですが、彼の作品の良さって「あまりVFX等の特殊効果に頼らない体当たり的な演技」「緻密さよりも分かりやすい展開」「結局はパッピーエンド(作品によりますが)」って事だと勝手に思ってるんですよね。

この作品もこれらの点は網羅しているとは思いますが、全てを満たそうとして全部中途半端になってしまった感があります。

…と、さっきから勝手な事ばかり言っておりますし、あまり参考にならないレビューでしたが、あくまで私の主観で書いておりますのでその辺はご容赦下さい m(_ _)m

追伸:

この作品も、他のジャッキー映画と同様にエンドロールにてNG集が流れます。これ観ると何故だかホッとするんですよね(笑)